Shyuhei Nomura:

就職活動における行動決定支援システムに関する研究 

 
 我が国における学生の就職活動の長期化が非常に顕著になりつつある中,学業・研究活動への弊害が指摘されている.また,就職活動の日程が過密化することにより,学生にとって適切な就職活動を行う必要性はますます高まっている.就職支援サイトや市販のマニュアル本には,就職活動においてどのような行動を行うべきかが詳細に解説されているが,これらの媒体に掲載されている標準的な就職活動像は,学事日程や研究活動など個別の大学や個人が抱える状況が考慮されていない場合がほとんどである.これらのことから考えると,各々の大学の特徴を踏まえた上で,様々な学生の希望に合わせた個別の支援が不可欠であるといえる.
これらの課題を解決するために本研究では,就職活動を構成する様々な行動に関する適切な開始時期を明示し,内々定を獲得するまでの間を継続的に支援するための環境を提案することを目的とする.